こんにちは。
現在、マイホームを新築中のゆうきです。
この記事では、我が家の家づくりの記録を書いています。
妻のひかりです。
マイホームが完成するまでどんな流れで進んでいくのか、是非参考にしてください。
今回は、先日我が家でも完了した「遣り方(やりかた)」について、書いていきます。
家づくりを始めたばかりの方にとって、「遣り方」という言葉は、聞き慣れないかもしれません。
この記事では、なぜ遣り方が必要なのかということを一級建築士の私が初心者向けに解説します!
わかりやすく、噛み砕いて解説しますので、最後までお付き合いください!
それでは、続きをどうぞ。
タップできる目次
記事公開時点での進捗状況
記事公開時点の進捗状況
- 2020/10月上旬 工務店決定
- 2020/11月上旬 間取り決定
- 2020/11/23 工事請負契約締結
- 2020/11/24 住宅ローン本申込み
- 2020/11/27 確認申請提出
- 2020/11/28 遣り方設置
遣り方(やりかた)とは?【仮設工事の一種】
「遣り方」というのは、仮設工事の一種です。
本設工事と違い、最終的には解体されてしまい、当然ながら引渡しもされません。
本設工事と仮設工事
本設工事・・・建物本体工事、外構工事、配管工事など、最終的に引渡しされて施主のものとなる工事。
仮設工事・・・本設工事を行うために必要な補助的な工事で、完成までに解体され、施主のものとならない工事。
他には、足場や仮囲い、仮設トイレなども「仮設工事」に該当しますね!
ちなみに、本設工事は、施主からの特別な要望がない限り、新品を使わなければならないと決まっていますが、仮設工事に使う部材は使い回しするのが一般的なので、中古でもOKとなっています。
遣り方(やりかた)とは?【何のために設置するの?】
遣り方の一番の目的、それは「建物の位置を正確に出す」ということに尽きます。
建物の位置が少しでもずれてしまうと、延焼ラインに引っかかったり、北側斜線制限に引っかかったりと建築基準法に適合しない住宅となってしまうことがあります。
なので、建物の位置はミリ単位で正確に出す必要があるんですね!
少し難しい話になってしまいますが、建物の位置がずれると建築基準法の「集団規定」に違反する可能性が高くなり、役所による行政指導の対象となることもあります。
「集団規定」や「単体規定」などについては、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は読んでみてください。
カーポートの建築確認申請は不要?一級建築士が解説
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遣り方(やりかた)とは?【なぜ高くしているの?】
遣り方を見たことがある方の中には、「なぜ地面から50cmくらいの高さに上げているのだろう?」と疑問に思った方もいると思います。
単純に建物の位置を出すだけであれば、地縄張りだけでOKなのでは?と思いますよね。
地縄張りとは
地面の上に縄を貼り、建物全体のおおよその位置や部屋の配置などを確認するための仮設工事。
ですが、地縄張りだけだと基礎工事のために掘削してしまい、あとから位置の確認ができないという問題があります。
そのため、基礎の天端(てんば)よりも高く遣り方を設置することで、空中に水糸(みずいと)を張り、ミリ単位で建物位置の調整が可能になるんですね!
私も初めて知ったときは、よく考えたなーと思いました!笑
ちなみに、遣り方には4つ角に斜めに設置されている木材があると思いますが、あれは人や工具が接触したり、強風などで倒れてしまわないためのものです。
遣り方(やりかた)とは?【確認済証交付前に設置してもOK?】
「建築確認が下りる前に着工してはならない」というのは、ご存知の方も多いと思います。
なので、まだ建築確認が下りていない(確認済証が交付されてない)のに、遣り方を設置していると違反なのでは!?と心配される方もいるんですよね…。
結論からいうと、遣り方は着工には当たらないので、全く問題ありません。
理由は、「掘削工事(杭があれば杭工事)」をもって着工というのが一般的だからです。
なので、確認済証交付前に遣り方を設置しても違反にはならないので、安心してくださいね!
遣り方(やりかた)とは?【まとめ】
遣り方自体は、半日ほどで終わってしまう工事です。
設置するタイミングは、地鎮祭のときに遣り方の4つ角に塩やお酒で清めるため、地鎮祭の前までに完了することが多いです。
我が家も地鎮祭の前の日に遣り方が完了しました!
ハウスメーカーや工務店によると思いますが、遣り方が出た時点で施主による「遣り方検査」を実施することがあります。
極稀に業者が位置を間違っていたり、変更前の古い図面のまま遣り方を出してしまったりすることがあるので、施主とハウスメーカー(工務店)でこの位置で間違えないか図面と照らし合わせながら確認していきます。
あとから「やっぱり位置がおかしい」と言っても、基礎が完了してから位置を移動させるのは曳家(ひきや)などをしない限り不可能なので、しっかり確認しましょうね!
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以下の記事で、利用方法や実際に利用した感想なども書いているので、是非参考にしてください。
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