こんにちは。
これからマイホームを新築予定のゆうきです。
この記事では、我が家の家づくりの記録を書いています。
妻のひかりです。
マイホームが完成するまでどんな流れで進んでいくのか、是非参考にしてください。
今回は、見積もりを依頼していた地域工務店からついに見積もりが完成し受け取りましたので、「ハウスメーカーと工務店の価格差」について書いていきます。
ちなみにハウスメーカー(土屋ホーム)の見積もりについては、前回の記事で公開しています。
金額は、工務店の方が安いのは予想していましたが、思っていた以上の価格差となりました。
それでは、続きをご覧ください!
ハウスメーカーと工務店の価格差は?【工務店の情報】
まず、今回、図面と見積もりの作成を依頼した工務店について紹介します。
依頼した工務店の情報
- 会社所在地・・・北海道
- 年間施工棟数・・・7〜10棟
- 社員数・・・4名
- 特徴・・・建築家の設計した物件も手掛けており、意匠性が高い住宅を得意としている。
社員4名の小さな地域工務店です。
建築家と仕事をしていることもあって、「どうすればおしゃれにかっこ良く見えるか」ということをよく考え、得意としている印象です。
ちなみに断熱性能は、1,2地域のHEAT20のG3レベル(UA値0.20以下)程度のスペックです。
ハウスメーカーと工務店の価格差は?【スペックの比較】
それでは、今回見積もりをお願いした2社が設計した住宅のスペックを解説したいと思います。
詳細部分とスペックが同じ部分は省略しています。
ハウスメーカー設計のスペック
- 床面積・・・約30坪
- 階数・・・平屋
- 断熱性能・・・UA値0.24程度
- 気密性能・・・C値0.4程度
- 省令準耐火・・・適合
- 外壁・・・金属系サイディング
- カーポート・・・1台分
続いて、工務店が設計した住宅のスペックです。
工務店設計のスペック
- 床面積・・・約35坪
- 階数・・・2階建て(1階30坪、2階ロフトのみ5坪)
- 断熱性能・・・UA値0.20程度
- 気密性能・・・C値0.25程度(過去実績より)
- 省令準耐火・・・不適合
- 外壁・・・ガルバリウム鋼板立ハゼ葺き
- カーポート・・・2台分
ロフトは本来、天井高を下げ、床面積に参入しないようにするのが普通ですが、工務店が設計した住宅は、より開放的な空間にするため、天井高さを高くしたため床面積に参入する形となりました。
ちなみにサッシは、両社ともオール樹脂のトリプルガラスアルゴンガス入りとなっています。
2社を比べるとそれぞれ良いところと悪いところがありますが、大体同じくらいのスペックです。
ちなみにこのスペックで最終決定ではないので、今後の打合せで変わる可能性が十分あります。
ハウスメーカーと工務店の価格差は?【提示された間取り】
工務店から提示された間取りです。
ハウスメーカーは図面と同時にパースも用意してくれましたが、工務店はパースの提示はありませんでした。
平面形状は、シンプルなI型で、耐震性・経済性に優れたとても理想的な形です。
I型のシンプルな間取りのメリットについては、以下の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
「I字の庇付き平屋」がやっぱり最強だと思う
続きを見る
ハウスメーカーと工務店の価格差は?【提示された見積もり】
まだ正式にお願いしているわけでもなく、代金は1円も支払っていないのですが、かなり分厚い見積書を時間をかけて作ってくれました。
ハウスメーカーの見積もりは、A3用紙1枚の見積書だったので不明確な部分が多々ありましたが、工務店の見積もりは材料ひとつひとつの単価まで書いてくれているので、詳細がしっかりわかります。
ちなみに、工務店とは外構の打合せをしていなかったので、外構工事費はこの見積もりに入っていません。
ハウスメーカーと工務店の価格差は?【金額・坪単価の比較】
さて、実際の価格差を比べてみましょう。
1.金額の比較
ハウスメーカー提示の金額
35,510,000円
工務店提示の金額
27,830,000円+外構工事費1,200,000円=29,030,000円
工務店の方が床面積が5坪多いにも関わらず、650万円も安いという結果になりました。
ここまで金額差があるとは…。
2.坪単価の比較
坪単価の計算は、前回の記事と同様に「純粋な建物本体の金額」を坪単価で割り返して計算します。
具体的に計算に入れる金額と計算に入れない金額は以下のとおりです。
計算に入れた項目
- 建物本体工事
- 建物内部の給排水設備工事
- 電気設備工事
計算から除外した項目
- 外構工事
- カーポート工事
- 物置工事
- 敷地内の給排水設備工事
- ガス管引込工事
- 上水道引込工事
- 設計料、工事監理費用
- 諸費用
- 諸費用外費用
計算してみたところ、以下のようになりました。
ハウスメーカーの坪単価
【税抜き】26,304,000円÷30坪=876,000円/坪
【税込み】28,934,400円÷30坪=964,480円/坪
工務店の坪単価
【税抜き】19,156,670円÷35坪=547,000円/坪
【税込み】21,072,337円÷35坪=602,000円/坪
性能、広さともに工務店の方が上ですが、こんなに低い坪単価に抑えることができました。
もちろん、ハウスメーカーの方が会社の規模が大きいので、倒産リスクは低いですし、アフターメンテナンスもかなりしっかりしています。
それでも、これだけ金額差があるとアフターメンテナンスのお金は回収できませんよね…。
ハウスメーカーと工務店の価格差は?【まとめ】
ハウスメーカーは、CMを流し、多くの営業マンを抱え、何棟もモデルハウスを建てて維持管理し、下請けの工務店への支払いも必要です。
「ハウスメーカーと工務店は営業形態が違うため比較することができない」という意見もありますが、マイホームは一生に一回の大きな買い物。
最終的にどちらかを選ばなければいけません。
私も昔からテレビから流れる大手ハウスメーカーのCMやモデルハウスの広告を目にしていたため、当たり前にハウスメーカーで建てようと思っていました。
しかし、建築の仕事を始めて「本当に良い家づくりをしているのは工務店ではないか?」ということを感じ始めていました。
ハウスメーカーを全否定しているわけではなく、今回紹介したハウスメーカー「土屋ホーム」も、高気密高断熱住宅を昔から造りつづけ、一条工務店やスウェーデンハウスにも引けを取らないとても素晴らしいハウスメーカーです。
ただ、値段が高すぎる…。
あなたは、この2社の見積もり・坪単価をみて、どちらで建てたいと思いますか?