こんにちは。
現在、マイホームを建築中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
- コロナ禍の家づくりについて知りたい!
- おうち時間を快適に過ごすにはどんな間取りがいいの?
- 家の中でも楽しく過ごすための工夫が知りたい!
こんな風に思っている方におすすめの雑誌「Replan これからの住まい3カ条 2021 SPRING & SUMMER」が発売されましたので紹介します。
今回は、「コロナ禍での家づくり」がテーマということで、コロナの影響で在宅ワークが増えた方などにおすすめの雑誌となっています!
それでは続きをどうぞ。
こんな方におすすめ
- コロナの影響で在宅ワークが増えた
- 快適なおうち時間を過ごしたい!
- 家の中でも楽しめるアイデアがほしい!
タップできる目次
Replan(リプラン)とは?
Replan(リプラン)とは、北海道札幌市に本社を置く㈱札促社が発行している住宅雑誌です。
もともとは、北海道の住宅雑誌として発行されましたが、今は「北海道版」のほか「東北版(各県ごと)」、「関西版」なども発行しています。
年4回発行され、高断熱・高気密住宅を得意とする地域工務店を中心に紹介しています。
私も工務店を検討するうえで、とても参考にさせてもらいました!
前回紹介した「Replan 平屋の暮らし」については、以下の記事で解説していますので、興味のある方はこちらからどうぞ。
「Replan(リプラン)平屋の暮らし」が発売されました!
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今回の「これからの暮らし3カ条」は、コロナ禍で外出する機会が減ったなかで「どのようにして自宅で快適に楽しく暮らすか」をテーマにした内容となっています。
\北海道版はこちら!/
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「Replan 北海道 これからの暮らし3カ条」の見どころ
今回は、私が購入した「北海道版」について、紹介します。
北海道版の見どころ
- 巻頭特集「これからの住まい3カ条」
- テレビ背面のアクセントウォール素材集
- 新築ルボ「住まいのカタチ」
- 東京大学前准教授による連載コラム「いごこちの科学NESTハウス25」
- 新住協代表理事鎌田氏による連載コラム「Q1.0住宅デザイン論」
ひとつずつ解説します。
1.巻頭特集「これからの住まい3カ条」
今回の巻頭特集のテーマは、「コロナ禍での家づくり」。
ステイホームが推奨されるなかで、今回のReplanでは家づくりにおいて次の3つが大切になってくると書いています。
これからの住まい3カ条
- 家族がストレスなくステイホームできる
- 自然とつながり、心が癒やされる
- 暮らしを楽しむ工夫がある
1.家族がストレスなくステイホームできる
今までは「食べる」「寝る」が中心だった家に、コロナ禍では「働く」「時間を過ごす」「楽しむ」という機能が求められてきています。
また、ウイルスを家の中に持ち込まないということも重要になっていますよね。
具体的には、
- 玄関の横に洗面所を設けて、帰宅後すぐに手を洗えるようにする
- こどもの遊び場やワークスペースなど多様な使い方ができるプレイルームを設置
- まとめ買いした食材を保管する大きめのパントリーを設置
といった工夫の事例が紹介されています。
ほかには、1畳程度の小さな書斎などを設ける方も増えていますよね!
コロナが収束し在宅ワークがなくなれば、納戸に変更することも可能です。
2.自然とつながり、心が癒やされる
長時間家の中でストレスなく過ごすためには、家の中でも四季や自然が感じられる工夫も必要です。
具体的には
- 四季によって表情を変えるアオダモの木を植えた庭を室内に取り込む
- リビングに設けた掃き出し窓を開けることで、外部空間を室内と一体として利用できる
- 深い軒を設置し、軒下を室内と屋外の中間的な空間(濡れ縁)として利用
などの事例が書かれていました。
家づくりにおいて、「外部との繋がり」というのは、生活を豊かにするうえでとても重要なポイントですよね。
下の写真にあるように、深い軒によってつくられる「濡れ縁」は、我が家でも採用しました。
春や秋の気持ちいい季節に、この濡れ縁に座ってブログを書くのが今からとても楽しみです!
3.暮らしを楽しむ工夫がある
まだ子どもが小さい家庭などは、子どもたちが家の中でも楽しく遊べるというのが大切です。
こちらも具体例をあげると、
- ボルタリング用のウォールや上り綱を設置
- 薪ストーブを導入
- 屋根裏を利用した隠れ家のような大きなテラスを設置
- 趣味のスケートボードの練習ができるスペースを配置
などの事例が紹介されていました。
家の中で思いっきり自分の趣味を楽しめるスペースがあるのは、とてもワクワクしますよね!
雑誌の中では、これらの3カ条をうまく設けた家が3例紹介されていました。
どれも個性的でアイデアや工夫が満載の家ばかりでしたので、是非チェックしてみてください。
2.テレビ背面のアクセントウォール素材集
最近はテレビの背面にアクセントとなるクロスやタイル、エコカラットなどを設ける例が増えてきましたよね!
今回のReplanでは、
- 木
- 石
- タイル
- クロス
の4種類のテレビ背面のアクセントウォールの事例を紹介しています。
個人的には、アクセントが木だとフローリングと被ってしまうので、微妙な感じがしますね…。
白いクロスや珪藻土を基調とし、テレビ背面をアクセントとしてタイルや石、エコカラットなどにするとグッと締まっていい感じに仕上がると思いますよ!
ちなみに、我が家のテレビ背面のアクセントは、下の画像のようなケイミューの「SOLIDO(ソリド)」というタイルを張ることにしました。
この素材感がたまらないんですよねー!
また、屋外でも使用可能な商品もあり、外部のアクセントとして採用してもとてもかっこいい外観になるのでおすすめです!
3.新築ルポ「住まいのカタチ」
ここでは、実際に地域工務店で家を建てた方の事例を8例紹介しています。
今回のReplanでは、
- アクト建築工房㈱(旭川市)
- ㈱芦野組(旭川市)
- ㈱岡本建設(幕別町)
- ㈱キクザワ(恵庭市)
- ㈱国木ハウス(札幌市)
- 須藤建設(札幌市)
- ㈱とかち工房(音更町)
- ㈱北海道ハウジング(旭川市)
の8社が手掛けた住宅が紹介されていました。
紹介されていた8例の住宅のUA値は0.21〜0.38W//㎡K、C値は0.16〜0.71c㎡/㎡と、どれもかなりハイスペックであることがわかります。
また、どの会社も樹脂サッシか木製サッシを採用しています。
どのくらいの性能なのか、サッシや断熱材は何を使っているのかなどの詳細が書かれているのもReplanのいいところですよね!
ちなみに紹介されていた住宅は、無垢床や珪藻土などの自然素材を使っていて、とても居心地の良さそうな住宅ばかりでしたので、是非チェックしてみてくださいね!
4.東京大学前准教授による連載コラム「いごこちの科学 NESTハウス25」
東京大学大学院の前(まえ)准教授は、住宅のエネルギーに関する幅広い研究に携わっており、エコハウスや無暖房住宅の普及に取り組まれている方です。
今回も前准教授の連載コラムが掲載されており、今回は、「住宅地の日当たりを考える」というタイトルで記事を書かれています。
日当たり(日射)は、夏には冷房負荷となるため、適切な長さの庇や軒などで有効に遮る必要があります。
最適な庇の長さについては、過去に書いていますので、こちらからどうぞ。
最適な庇(ひさし)の長さはどのくらい?【東京と北海道の違い】
続きを見る
しかし、冬の日射は、暖房の手助けとなるため、なるべく冬に日当たりを良くすることで冬の暖房費を抑えることが可能です。
コラムの中では、最初の設計段階で周りの住宅と上手く配置をずらして計画することが大切だと前准教授はおっしゃっています。
断熱・気密・日射取得・日射遮蔽などに興味がある方は、ぜひ読んでみるととてもおもしろいですよ。
5.新住協代表理事鎌田氏による連載コラム「Q1.0住宅デザイン論」
こちらも連載コラムとなりますが、新住協の鎌田氏が書かれています。
今回の内容は、「省エネ基準住宅からQ1.0住宅を目指すにはどこを攻めるか」というテーマです。
内容は、完全に「工務店向け」となっているので、マニアックに勉強したい方にはとてもおすすめですが、内容が難しいので読んでいると眠くなると思います。笑
興味がある方は、是非読んでみてくださいね!
「Replan 平屋の暮らし」まとめ
Replanは、高気密高断熱を得意とする地域工務店をメインに紹介しています。
価格も大手ハウスメーカーほどではないにも関わらず、あの一条工務店をはるかに凌ぐ超高性能住宅を建てている優良工務店がたくさん載っていますので、とてもおすすめの雑誌です。
建設費が年々高騰し、高気密高断熱住宅が世間に浸透していっている状況で、地域工務店が建てる安価で高性能な住宅はこれからどんどん人気が出てくると予想されます。
価格も770円(税込)とそれほど高くないので、まだ読んだことないという方は一度読んでみることをおすすめします!
最後に、すぐ購入できるように下にリンクを貼っておきますね。
\北海道版はこちら!/
\宮城版はこちら!/
\関西版はこちら!/