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建物表題登記を自分でする方法【〇〇万円節約】

建物表題登記を自分でやる方法【〇〇万円節約】
ゆうき

こんにちは。

現在、マイホームを建築中の「ゆうき」です。

一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。

 

妻の「ひかり」です。

このブログでは、家づくりに役立つ情報を発信していますので、ぜひ参考にしてください。

ひかり

 

今回は、建物表題登記を自分でやる方法について、書いていきます。

 

建物を新築したら必要になる登記については、以下の記事で解説していますので、まだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。

 

この記事では、その中でも最も節約効果の大きい「建物表題登記」を実際に自分でやってみた経験を踏まえ、解説していきます。

 

ゆうき

最初は「難しそう」「めんどくさそう」と思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単にできてしまうので、勇気を出してチャレンジしてみましょう!

 

それでは、続きをどうぞ。

 

記事公開時点の進捗状況

リビングからロフトを望む

リビングからロフトを望む(2021/5/15時点)

記事公開時点の進捗状況

  • 2020/10月上旬 工務店決定
  • 2020/11月上旬 間取り決定
  • 2020/11/23 工事請負契約締結
  • 2020/11/24 住宅ローン本申込み
  • 2020/11/27 確認申請提出
  • 2020/11/28 遣り方設置
  • 2020/11/29 地鎮祭
  • 2020/12/ 9 確認済証交付
  • 2020/12/12 着工(掘削開始)
  • 2021/ 1/ 15 基礎工事完了
  • 2021/ 1/26 上棟
  • 2021/ 2/ 5 リビング・ダイニング・ロフト天井施工完了
  • 2021/ 2/10 サッシ取付完了
  • 2021/ 2/12 玄関ドア取付完了
  • 2021/ 2/20 気密性能試験実施
  • 2021/ 2/21 断熱工事(充填・外張り)完了
  • 2021/ 2/22 中間金支払い
  • 2021/ 2/23 ユニットバス決定
  • 2021/ 3/ 3 外壁(ガルバ)施工完了
  • 2021/ 3/ 6 内部建具決定
  • 2021/ 3/17 外壁(杉板張り)施工完了
  • 2021/ 3/19 ユニットバス設置完了
  • 2021/ 3/20 トイレの便器決定
  • 2021/ 3/27 内部建具枠設置完了
  • 2021/ 4/18 フローリング施工完了
  • 2021/ 4/23 洗面台設置完了
  • 2021/ 4/27 ワークスペース本棚設置完了
  • 2021/ 5/12 キッチン設置完了
  • 2021/ 5/15 リビング珪藻土模様決定
  • 2021/ 5/20 クロス・珪藻土・SOLIDO・エコカラット施工完了
  • 2021/ 5/28 器具付け完了
  • 2021/ 6/ 1  外構工事完了
  • 2021/ 6/ 2  完了検査・検査済証交付
  • 2021/ 6/ 9 火災保険申込み
  • 2021/ 6/10 建物表題登記申請
  • 2021/ 6/18 建物表題登記完了

建物表題登記を自分でする前に確認しておくこと

不動産登記法

 

まず、建物表題登記を自分でする前に確認しておくべきことを解説します。

 

確認しておくこと【5つ】

  1. 建物表題登記にかかる日数

  2. 建物表題登記にかかる費用

  3. 建物表題登記に必要な書類

  4. 建物図面はどうやって描く?

  5. 参考になる書籍

 

ひとつずつ解説します。

 

1.建物表題登記にかかる日数

まず最初に、登記にかかる日数について解説します。

 

引き渡しやその後の所有権保存登記の日程にも影響してきますので、しっかり抑えておきましょう。

 

実際にかかった日数

・登記の申請 6/10

・法務局職員の現地調査 6/17

・登記の完了 6/18

 →かかった日数9日間

 

法務局や混み具合によって多少変わりますが、私の場合は9日間で建物表題登記が完了しました。

 

ゆうき

おおむね、1週間から10日程度かかると思っておいた方がいいですね!

 

2.建物表題登記にかかる費用

建物表題登記にかかる費用は、基本的に0円です。

 

ただ、建物図面用の用紙や書籍、交通費などは別途必要になる場合がありますが、それでも数百円〜数千円程度。

 

ゆうき

土地家屋調査士に依頼すると12万円程度かかるといわれているため、建物表題登記を自分でやるだけで約12万円の節約が可能です!

 

自分でやってみる価値があると思いませんか?

 

3.建物表題登記に必要な書類

建物表題登記に必要な書類は次のとおりです。

 

表題登記に必要な書類

  1. 登記申請書
  2. 建物図面・各階平面図
  3. 住民票(今の住所でOK)
  4. (案内図)
  5. 検査済証
  6. 確認申請書一式
  7. 確認済証
  8. 工務店が発行する引渡し証明書(法人番号の記載が必要)
  9. (工務店の印鑑証明書・登記事項証明書)

 

1〜4までの書類は、自分で用意しなければならない書類です。

 

2の建物図面・各階平面図は様式が定められているため、こちらのような専用の用紙を購入するのがおすすめですよ!

 

4の案内図は、私の場合は不要でしたが、法務局によっては必要となる場合があるようですので、事前に法務局に確認しましょう。

 

5〜9までの書類は、工務店やハウスメーカーからもらう書類です。

 

9の工務店の印鑑証明書・登記事項証明書についても私の場合は不要でしたが、基本的には提出が必要である場合が多いとのこと。

 

ゆうき

それぞれの書類については、後ほど詳しく解説しますね!

 

4.建物図面はどうやって描く?

上記の提出書類の中で一番作成に時間がかかるのが、2の建物図面・各階平面図です。

 

描く方法は大きく2つ。

 

図面を描く方法

  1. 手で描く
  2. CAD(キャド)で描く

 

私がおすすめするのは、断然CAD(キャド)で描く方法です。

 

JW-CADという無料ソフトが公開されていて、操作に慣れれば誰でも簡単に図面を描くことが可能です。

 

ココがおすすめ

  • 失敗しても修正が簡単
  • きれいに印刷できる
  • ペンや三角定規を買わないで済む

 

一番のメリットは、失敗したり、法務局からの修正指示があっても簡単に線を消したり追加したりできることです。

 

ゆうき

実際に私も法務局から図面の修正指示がありましたが、5分ほどで修正が完了し、スムーズに再提出することができました!

 

JW-CADは、窓の杜からダウンロードできます。

窓の杜でJW-CADをダウンロードする

 

5.参考になる書籍

私が実際に購入して参考にさせてもらったのは、以下の書籍です。

 

 

種類がたくさんある登記を難易度別に解説していて、書類の綴じ方や建物図面の描き方なども詳しく解説されています。

 

ゆうき

今後、相続登記などが発生した場合も安心なので、1冊持っていることをおすすめします!

 

また、JW-CADの操作方法はググればたくさん出てきますが、CADの基本的な操作方法をさっさとマスターしたい!という方は以下の書籍も購入しておくと、なお安心です。

 

 

 

建物表題登記を自分でする方法【7ステップ】

登記

 

それでは、本題の建物表題登記を自分でやる方法を解説します。

 

大きく7のステップに分けて解説しますね!

 

建物表題登記を自分でする方法

  1. 管轄の法務局に事前相談
  2. 工務店、ハウスメーカーに書類の依頼
  3. 建物図面・各階平面図作成
  4. 登記申請書作成
  5. 法務局に提出
  6. (現地調査に立ち会い)
  7. 登記完了証受け取り

 

ひとつずつ解説します。

 

1.管轄の法務局に事前相談

基本的に法務局では「申請者本人が登記をすると、書類の不備が多くてチェックが大変…」と認識しているため、ほとんどの法務局で「登記の事前相談窓口」を設置しています。

 

ゆうき

私が申請した法務局では、2021/6/10時点で新型コロナウイルスの感染拡大防止のため窓口での相談を中断し、電話での相談のみを受け付けていました。

 

また、建物表題登記の申請書のデータは、法務局のホームページで公開されていないため、事前相談で住所を伝え、申請書を送ってもらう必要があります。

 

その法務局独自のルールなどもあるので、事前に聞きたいことを確認し、職員がこの書類はこう書くようにと指示があった場合はしっかりメモしておきましょう。

 

2.工務店・ハウスメーカーに書類の依頼

1の事前相談と並行して、建てた工務店やハウスメーカーから書類をもらっておきましょう。

 

工務店・ハウスメーカーにもらう書類をもう一度確認します。

 

工務店・HMにもらう書類

  1. 検査済証
  2. 確認申請書一式
  3. 確認済証
  4. 工務店が発行する引渡し証明書(法人番号の記載が必要)
  5. (工務店の印鑑証明書・登記事項証明書)

 

特にeの書類は、事前相談の際に用意するべきかどうか法務局に確認しておく必要があります。

 

ゆうき

ちなみに私の場合は、eの書類は必要ないとのことでしたが、その代わりにdの書類に法人番号の記載が必要でした!

 

dの工務店が発行する引渡し証明書は、登記の時点では引き渡しが完了していないのですが、登記用に発行してもらいます。

 

引渡証明書

実際にもらった引渡証明書

 

下の方の建築工事人の欄や実印の押印以外は空欄の状態でもらいました。

 

ゆうき

工務店やハウスメーカーは、いつも引渡し前に登記用の引渡し証明書を発行しているので、特に問題なくもらえますよ。

 

3.建物図面・各階平面図作成

工務店・ハウスメーカーに2の書類を準備してもらっている間に、建物図面と各階平面図の作成に取り掛かります。

 

建物図面・各階平面図

実際に提出した建物図面・各階平面図

 

この図面は、一番最初に提出したもので、法務局から2階平面図の「吹抜」の表示は、記載しないくて良いと指摘がありました。

 

この辺も法務局によって変わりますので、吹抜けがある間取りの方は注意しておきましょう。

 

4.登記申請書作成

図面の作成が終われば、次は申請書の作成です。

 

登記申請書

実際に提出した登記申請書

 

図面より申請書の方が先じゃないの?

ひかり

 

ゆうき

申請書には、各階の床面積を記入する箇所があるんだ。

なので、図面を完成させて床面積が確定したあとに、申請書を作成した方がスムーズだよ。

 

申請書は、特に難しい箇所はありませんが、先に書いたように法務局のホームページに様式のデータがありません。

 

そのため、事前相談後に郵送で送ってもらってから記入するようにしましょう。

 

ココに注意

建物表題登記の様式は、ネット上に探せば転がっていますが、法務局によって少し様式が違ったりするので、実際に申請する法務局からもらった様式で申請するのが確実!

 

5.法務局に提出

法務局に申請書を提出する方法は3つあります。

 

申請書の提出方法

  1. 持参して提出
  2. 郵送で提出
  3. オンライン申請

 

3のオンライン申請については、専用のソフトをダウンロードする必要があり、初心者には難易度が高いため不可と考えていいでしょう。

 

1の持参して提出と2の郵送で提出はどちらでも構いませんが、郵送の場合は書留で発送が必要だったり、郵送に時間がかかったりするデメリットがあります。

 

ゆうき

私は会社も休むことができ、近くに法務局もあったので持参して提出しました!

 

6.(現地調査に立ち会い)

現地調査は、法務局職員が提出された図面が正しいかどうか確認するために実施されます。

 

調査には、

  • 筆界(自分の敷地と隣地との境界線)と建物の距離などを測るための外部の調査
  • 屋内の床面積を確認するための内部の調査

がありますが、場合によっては外部の調査のみで終わる場合もあるとのこと。

 

ゆうき

私の場合は、内部も確認したいとのことだったので、会社を休んで立ち会いました。

吹き抜けがある間取りの場合などは内部の確認をすることが多いとのことでした。

 

ちなみに、外部の調査のみの場合は、立ち会いは必要なく法務局の職員が勝手に調査して帰っていきます。

 

7.登記完了証受け取り

建物図面・各階平面図の修正等の指示がなければ、現地調査が完了次第、登記完了証が交付されます。

 

登記完了証

実際に交付された登記完了証

 

ゆうき

これを受け取れば、無事、建物表題登記は完了です!

これが意外と達成感があるんですよね!笑

 

住宅ローンの抵当権設定登記などのために、銀行に登記全部事項証明書(登記簿謄本)の提出が必要な場合は、登記完了証の受け取ったその足で登記全部事項証明書も忘れずに取得しておきましょう。

 

建物表題登記を自分でする方法【まとめ】

まとめ

 

建物表題登記は、建物図面・各階平面図の作成にやや時間がかかってしまいますが、最低でも10万円以上は節約が可能な登記です。

 

浮いたお金を家具や家電の購入にあてることができれば、とてもうれしいですよね!

 

ゆうき

あと個人的には、これから不動産の所有者になるわけですから、不動産登記法の知識は多少習得しておくべきと思います。

 

自分で実際に書類を書き、法務局に申請し、法務局職員と直接会話をして登記を行うことは、とても大きな経験になります。

 

お金も浮いて、経験も積める一石二鳥な建物表題登記にあなたもチャレンジしてみませんか?

 

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