こんにちは。
現在、マイホームを建築中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
- 30坪・3LDK・平屋の間取りの実例を見たい!
- ロフト有りの平屋ってどんな感じ?
- 南玄関の間取りで悩んでいる…。
こんな疑問にお答えします。
我が家も2020年の12月にようやく確認申請が下りて、同月に着工しました!
そういえばまだ間取りを公開してなかったな…ということで、少し遅くなってしまいましたが間取りを公開させていただきます。
タイトルにあるように我が家は、「30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関」の間取りとなっています。
同じような間取りにしようと考えている方にとって、とても役に立つ記事となっていますので、是非最後までご覧ください。
それでは、続きをどうぞ。
こんな方におすすめ
- 30坪程度の平屋のマイホームを建てたい!
- ロフトありの間取りにしたい!
- 南玄関の間取りで悩んでいる…。
タップできる目次
30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関の間取り【配置計画】
まず最初に、配置計画について解説します。
敷地面積は約100坪で間口が約16m、奥行きが21mとなっています。
前面道路は東側、幅員約18mのかなり広い道路となっており、交通量もそこそこあります。
現在、南側の隣地が駐車場となっており、家が建たないうちはかなり採光が見込めそうです!
将来的に南側に2階建ての一戸建て住宅が建つことを想定し、ギリギリまで北側に寄せて冬場の日射取得を確保する計画となっています。
ただ、北側がギリギリと言っても1m程度は空けています。
理由は、これ以上北側に寄せると北側斜線制限に引っかかってしまうことと、建設地が北海道のため、屋根の雪庇(せっぴ)が隣地に落ちないようにするためです。
多雪地域にお住まいの方は、屋根からの雪が隣地に落ちるとトラブルの原因になりますので、十分注意してくださいね!
30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関の間取り【平面計画】
次に平面計画を解説します。
ご存知の方も多いと思いますが、平面計画の基本中の基本として、「南側に居室、北側に水廻りを配置する」というセオリーがあります。
(北側にとても良い眺望が見込める場合などは、北側に居室を配置するなどの例外もありますが…。)
上の平面図をみるとわかるように、
- 北側・・・キッチン・脱衣室・浴室・トイレ・洗面
- 南側・・・リビング・ワークスペース・子供部屋×2
といったゾーニングとなっており、セオリー通りの間取りと言えそうですね。
ちなみに、床面積はちょうど30坪で、各部屋の広さは次のようになっています。
各部屋の広さ
- LDK・・・21畳
- ワークスペース・・・3畳
- 寝室・・・8畳
- 子供部屋・・・5畳×2
- 脱衣室・・・3畳
- 洗面所・・・2畳
- 玄関・・・2.5畳
最近は家族みんなでリビングでテレビを観るということも少なくなったので、10畳程度のコンパクトなリビングとしました。
また、こどもは2人で、3人目の予定はないため子供部屋は2部屋としています。
子供部屋同士を仕切る間仕切り壁は、あとから設置するのは大変なので、新築時に設置しております。
30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関の間取り【リビングとロフトの繋がり】
次に、リビングとロフトの繋がりについて、解説します。
上の断面図をみるとわかるように、キッチン上部にロフトを設け、リビングと一体的な空間となるように計画しています。
吹き抜けすることで開放感のあるリビングになりますし、ロフトは子供にとって秘密基地のようなワクワクする空間になりますよね。
こどもが大きくなってからは、趣味の部屋にしてもいいですし、物置としても利用できそうですね。
リビングは吹き抜けとなっていますが、YUCACOシステムによる全館空調を採用しているため、空気がぐるぐると循環する計画になっていることから、シーリングファンは不要と判断しました。
また、高気密高断熱住宅であるため、冷気が下にたまるという心配もないですしね。
YUCACOシステムによる全館空調については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
【家づくりブログ】YUCACO(ユカコ)システムを一級建築士が解説
続きを見る
30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関の間取り【玄関】
玄関は、妻の希望により2.5畳分確保し、広すぎず狭すぎずの普通くらいの玄関だと思います。
玄関の奥には、ウォークインのシューズクロークを設ける予定でしたが、どうしても床面積が大きくなってしまうので、我が家では不採用としました。
玄関ドアは、YKKAPのイノベストD50のガラスなしを採用。
この玄関ドアにした理由は、ガラスなしの場合U値が0.95とかなり高断熱であるということと、タッチレスキーを採用したかったからです。
仕事でもYKKのサッシやドアをよく使っているので、安心感があったのも決め手のひとつです。
30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関の間取り【その他】
その他、こだわった部分をいくつか紹介します。
脱衣室と洗面所は分けた
脱衣室と洗面所を分けた理由は、来客があった際に洗濯物が干してある洗面所を利用してほしくなかったためです。
北海道の場合、1年の約半分は外に洗濯物を干すことができないので、主に脱衣室に部屋干しすることになります。
今のアパートでは、干してある洗濯物をかき分けて洗面台まで行かなければならないので、そのストレスからも開放されますね!
ワークスペースを設けた
ワークスペースは、私がブログを書いたり、こどもの勉強、読書などに使うために設置しました。
親がここで率先して読書したり、勉強する姿を見せることで、こどもにも読書、勉強が好きになってほしいという願いも込めています(笑)
ちなみに、カウンターの反対側(対面)には、本棚も設ける予定です。
濡れ縁で日射遮蔽
北海道の場合、夏の暑い期間はほんの1ヶ月程度なので、日射遮蔽をする計画となっていない住宅がほとんどです。
しかし、電気代が年々上がっていることと温暖化で平均気温も今後上がり続けることを考え、夏の冷房費を少しでも抑えるために日射遮蔽することにしました。
東京と比べ真夏でも太陽高度が低いため、庇を長くし、かつ積雪荷重に耐えられるように、先端に柱を立てて濡れ縁(テラス)としました。
ただ、完成してみないとなんとも言えませんが、大きく庇を出しているので、少し暗いかもという心配はありますね…。
真冬の太陽高度は25〜30度くらいなので、冬はしっかりと日が入って暖房費を抑えることができそうです。
北海道における日射遮蔽・日射取得については、本州とは少し考え方が異なるので、別記事で解説したいと思っています。
30坪・平屋・3LDK・ロフトあり・南玄関の間取り【まとめ】
私自身、仕事柄一級建築士を取得していますが、今回紹介した間取りは、工務店に描いてもらいました。
自分で図面を描かなかった理由、描かない方がいい理由は、以下の記事で解説していますので、気になる方はどうぞ。
間取りのデザイン作成依頼&打合せ方法まとめ。間取りは自分で描いても見せちゃダメ!
続きを見る
先に書いたように間取りは、
- 南側に居室、北側に水廻りというセオリーをなるべく守る。
- 南側に将来、家が建つことを想定して配置を計画する。
- 南側の日射遮蔽・日射取得を計画する。
最低限、これらがしっかりと守られているかを確認することをおすすめします。
あとは、自分自身がこだわりたいところを上手に設計者に伝えて、形にしてもらいましょう!
最後に、我が家は間取りや外観、内装などは飽きがこないシンプルな形・色にこだわって家づくりをしていこうと思っています。
内装工事に入れば、内部の写真をブログ内でどんどん公開していこうと思っていますので、完成までよろしくお願いしますm(_ _)m
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