こんにちは。
これからマイホームを新築予定のゆうきです。
この記事では、我が家の家づくりの記録を書いています。
妻のひかりです。
マイホームが完成するまでどんな流れで進んでいくのか、是非参考にしてください。
今回は、「我が家が北海道で冬に着工する理由」について、書いていきます。
以前の記事でも書きましたが、北海道の冬はこんな感じで雪だらけ…。
気温も氷点下は当たり前なので、コンクリートが凍結しないように「採暖(さいだん)」と言って、コンクリート打設の際は仮設で基礎を囲い、暖房をつけなければなりません。
そうなると、余計な仮設費(囲い、灯油代など)がかかってしまうのです…。
さらに夏にはかからない、工事中の除雪費も冬にはかかります。
そのため、当初我が家は2021年4月着工で当初から考えていたのですが、この度デメリットがとても多い12月に着工することになりました。
その理由について解説しますので、雪国でマイホームを建てようとしている方は是非参考にしてください!
それでは、続きをどうぞ。
タップできる目次
冬の北海道で新築工事を着工する理由【工務店からの提案】
私たちが家づくりを始めたのは、2020年の6月頃。
まだ、どこにお願いするかも決めていなかったので、そのまま準備を進めれば着工は秋から冬になってしまうのはわかっていました。
10月頃にようやくお願いする工務店が決まったのですが、工務店からまさかの提案が。
「12月に着工したいんですがどうでしょうか。もう基礎屋さんは仮押さえしてあります。」
えっ、何言ってるんですか?
ここ北海道ですよ?
みたいな感じで、かなり驚きました。
あまりにも常識と真逆の提案だったのですが、それにはきちんと理由がありました。
冬の北海道で新築工事を着工する理由【メリット3つ】
12月に着工したい!という工務店の理由(メリット)は、大きく3つ。
冬に着工するメリット【3つ】
- 木材の乾燥度が高い
- 接合部の締まりが良くなる
- 野地板のシミが目立たない
ひとつずつ解説します。
1.木材の乾燥度が高い
当たり前ですが、冬は夏に比べて湿度が低く乾燥しています。
木造の場合、その構造体となる木材はなるべく乾燥している方が良いというのが常識です。
木材があまり乾燥していない状態で建てると、完成した後に水分が抜けて狂いが生じやすくなるんですね。
なので、JAS(日本農林規格)などでも構造用製材と言われる構造体に使われる木材の含水率は20%以下にしなければならないと決められています。
ちなみに北海道では、「コアドライ」と呼ばれる木材の芯を乾燥させる技術で、強度は高いけど狂いが大きいために使いづらかった「道産カラマツ」を構造材として積極的に利用することも盛んに行われています。
2.接合部の締まりが良くなる
私が建てる場所は北海道の中でもまあまあ雪の量が多いところです。
垂直積雪量は、130cm。
つまり、除雪を一切しないと130cmの深さになるということです。
夏に竣工した場合、屋根に雪の重さがかかっていない状態で、仕上材が施工され、建具が取り付けられます。
その後、冬になり屋根に雪が130cmも積もると、その重さにより建具の建て付けが悪くなったりと不具合が発生する場合が稀にあるんですよね…。
我が家も落雪による事故(人が巻き込まれるなど)を防止するために、屋根全面に落雪防止金具を取り付ける予定なので、雪の荷重がもろにかかることになります。
工務店もその点を考慮して、冬の着工をおすすめしてくれました。
まあでも、夏や秋に竣工する住宅もたくさんあるので、あまり気にする必要はないかなと個人的には思いますけどね。
3.野地板のシミが目立たない
これは、我が家にしか当てはまらない点かと思いますが、我が家の天井は屋根の野地板を表しとしています。
野地板(のじいた)とは
屋根の下地板のこと。
垂木と呼ばれる屋根を支える部材の上に貼り、アスファルトルーフィングなどの防水シートの下に施工される。
現在計画中の我が家の断面図はこんな感じです。
片流れの屋根形状で、リビングは吹き抜けとなっており、右側のキッチンの上にロフトが配置されています。
また、リビング上部の屋根の野地板が表しとなっていることがわかると思います。
普通は隠れてしまう下地材の野地板をそのまま仕上材として使っているんです。
そのため、野地板に雨が打たれてしまうと継ぎ目付近にシミができてしまいます。
内部で暖房を焚かない限りは、屋根に積もった雪が溶けることはないので、シミになることもありません。
工務店としても、野地板を仕上材として使うというイレギュラーな設計となっているので、冬の施工にしたいとのことでした。
冬の北海道で新築工事を着工する理由【承諾したわけ】
メリットはわかったけど、採暖費や除雪費かかるでしょ…。
そう、一番のネックはお金なんですよね。
除雪費と採暖費の合計金額は、おそらく100万円以上かかると思われます。
仮設費にお金がかかるのが一番もったいないんですよね…。
キッチンのグレードを上げてお金がかかるのと違って、完成しても何も残りませんから。
これについて、工務店からは、
「除雪費や採暖費は、全てうち(工務店)で持ちます。こちらから冬の施工をお願いしているからには、それが筋だと思いますので。」
と言ってくれました。
マジっすか!
それなら、12月の着工OKです!
とまあ、こんな感じですんなり12月着工をOKしたというわけでございます。
冬の北海道で新築工事を着工する理由【まとめ】
冬に着工するということは、除雪費や採暖費がかかるという大きなデメリットがあります。
しかし、この記事で書いたようにメリットがあるのも事実。
私と同じ北海道や東北地方などで木造のマイホームを計画中の方は、こんなメリットもあるんだなと覚えておくと良いでしょう。
ただし、施主側から冬の施工をお願いした際は、除雪費や採暖費は自分で支払う必要があるので、注意してくださいね。
ようやく始める北海道での我が家の家づくり。
このブログでは、家づくりの記録のほか、家を建てるにあたって覚えておいたほうがいい知識をわかりやすく解説しています。
今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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