こんにちは。
現在、マイホームを建築中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
妻の「ひかり」です。
このブログでは、家づくりに役立つ情報を発信していますので、ぜひ参考にしてください。
今回は、「中間金の割合と支払いの手順」について、書いていきます。
2021年1月26日に上棟した我が家ですが、そのあとすぐに中間金の支払手続きをおこなっていました。
私たちは、楽天銀行の住宅ローンを申し込んでいるのですが、この記事では、中間金の割合や支払いまでの手順、準備した書類、申込みをしてから融資が実行されるまでの期間などを解説します。
注文住宅を建てる際は、つなぎ融資による中間金の支払いが必要になってくるので「流れがよくわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。
それでは、続きをどうぞ。
タップできる目次
記事公開時点の進捗状況
記事公開時点の進捗状況
- 2020/10月上旬 工務店決定
- 2020/11月上旬 間取り決定
- 2020/11/23 工事請負契約締結
- 2020/11/24 住宅ローン本申込み
- 2020/11/27 確認申請提出
- 2020/11/28 遣り方設置
- 2020/11/29 地鎮祭
- 2020/12/ 9 確認済証交付
- 2020/12/12 着工(掘削開始)
- 2021/ 1/ 15 基礎工事完了
- 2021/ 1/26 上棟
- 2021/ 2/ 5 リビング・ダイニング・ロフト天井施工完了
- 2021/ 2/10 サッシ取付完了
- 2021/ 2/12 玄関ドア取付完了
- 2021/ 2/20 気密性能試験実施
- 2021/ 2/21 断熱工事(充填・外張り)完了
- 2021/ 2/22 中間金支払い
住宅ローンのつなぎ融資で中間金の支払いが完了!【つなぎ融資とは】
まず最初に、「つなぎ融資」について簡単に解説します。
つなぎ融資とは
融資の実行は、通常住宅の引渡し時に行われるが、注文住宅の場合は、引き渡し前(着工時、上棟時など)に支払いが発生するため、その支払いのための融資のこと。
金利が高めの設定になっているのが特徴。
ネット銀行では、つなぎ融資自体を取り扱っていない銀行も多くある。
つなぎ融資については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたいという方はこちらをどうぞ。
住宅ローンのつなぎ融資とは?初心者向けに解説
続きを見る
住宅ローンのつなぎ融資で中間金の支払いが完了!【中間金とは】
続いて、「中間金」について簡単に解説します。
中間金とは
主に上棟時に支払う請負代金の一部のこと。
ハウスメーカーや工務店によってその割合は様々だが、中間金の時点で請負金額の50%から80%くらいまでを支払うのが一般的。
ちなみに、設計の申込み時に支払うのは申込金、契約時に支払うのは契約金、着工時に支払うのは工事着手金という。
我が家は、申込金、契約金、工事着手金がすべて0円だったので、今回初めて請負金額の一部を支払うことになります。
実際、中間金を支払うまで、ほとんど工務店に支払いをしていなくて、現在までに支払った金額を計算してみたら、たったの4万円でした。笑
工事着手金の記事については、過去に記事にしていますので、興味のある方はこちらからどうぞ。
注文住宅の工事着手金はいくら?【HM・工務店の相場も解説】
続きを見る
住宅ローンのつなぎ融資で中間金の支払いが完了!【中間金の支払い割合】
次に、「中間金の支払い割合」について、解説します。
我が家の中間金の割合は、「請負金額の50%」でした。
請負金額に対する割合としては、それほど高い方ではないと思います!
ちなみにこの割合は、工務店やハウスメーカーとの契約時に決めている金額です。
また、この割合は絶対ではないことが多く、交渉の余地がある場合が結構あります。
例えば、楽天銀行の場合は、中間金の支払限度額が請負金額の60%までと決まっているのですが、ハウスメーカーから求められている支払い割合が80%だった場合など、どうしても中間金を支払えない場合もありえます。
そんなときは、稟議を通してもらうことで、特別に割合を低くしてもらえる場合もありますよ!
住宅ローンのつなぎ融資で中間金の支払いが完了!【支払いの手順】
それでは最後に、楽天銀行でつなぎ融資を実行し、支払うまで手順を解説します。
中間金を支払うまでの手順
- つなぎ融資契約の申込み(施主→楽天銀行)
- 契約書類の送付(楽天銀行→施主)
- 契約書類の返送(施主→楽天銀行)
- 最終確認のTEL(楽天銀行→施主)
- つなぎ融資実行(楽天銀行→施主)
- 中間金支払い(施主→工務店)
と、おおよそ6ステップに分けられます。
ひとつずつ解説します。
1.つなぎ融資契約の申込み(施主→楽天銀行)
一番最初に住宅ローンの本審査を申込みをする際に、つなぎ融資が必要なことを伝えてあるので、すでにつなぎ融資の申込書は手元にある状態です。
他にいろいろと添付書類を用意する必要があり、必要な書類は、主に以下の書類です。
申込みに必要な書類
- つなぎ融資申込書
- 確認申請書の写し
- 確認申請書に添付した図面の写し
- 工程表
- 上棟し、野地板の施工が完了した現場写真
中間金は、上棟後に支払うものなので、本当に上棟したのかを証明する現場写真が必要となります。
しかも、私の場合は、上棟直後の軸組(木造の骨組)だけの状態ではダメで、屋根の下地である「野地板」の完了写真の提出を求められました。
また、申込みからつなぎ融資の実行までは、最低でも3週間程度日数ががかかります。
工務店やハウスメーカーには、余裕をもって「野地板の施工完了後、1か月くらいで中間金の支払いができる予定です。」と伝えておくとトラブル防止になりますね。
また、つなぎ融資を借りる期間については、完成予定日から2か月ほど延長させた日数とすることを勧められました。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響などで「中国の工場が止まって部品が入ってこず工期が延長した」ということも多くの現場で発生し、かなり問題になりました。
予期せぬ災害で完成が遅れる場合があるので、長めにつなぎ融資は借りるべきです。
もし、つなぎ融資の借入期間内に完成しないと、再びつなぎ融資の契約(延長契約)が必要となり、事務手数料11万円(2020年3月現在)を再度支払う必要が出てきてしまいます…。
2.契約書類の送付(楽天銀行→施主)
申込み書類が楽天銀行に到着すると、つなぎ融資の契約書類が送付されます。
私の場合は、申込みをしてから10日くらいかかって到着しました。
この時点で融資実行予定日まで残り10日くらいしかなかったので、急いで次の書類の準備をしました。
3.契約書類の返送(施主→楽天銀行)
申込みから10日ほど経過したあと契約書類が到着したので、次の書類を準備しました。
契約に必要な書類
- 契約書(収入印紙添付)
- 契約者(自分)の印鑑登録証明書
- 土地の貸主の承諾書
- 土地の貸主の印鑑登録証明書
- 振込依頼書(自分の楽天口座→工務店の口座への支払い用)
3と4に関しては、土地を使用貸借で借りる場合に必要な書類なので、自分で土地を購入された方は不要です。
契約書の中身は、申込書で書いた内容が印字されているので、基本的に実印を押すだけですが、収入印紙を貼らなければいけないので、郵便局まで買いに行きます。
請負金額によって収入印紙の金額は異なりますが、私の場合は、2万円でした。
印鑑登録証明書は、発行されてから3か月以内のものでなければならないので、役所などで申請して受け取りに行きましょう。
4.最終確認のTEL(楽天銀行→施主)
契約書類に不備がなければ、融資実行の前日に最終確認の電話が楽天銀行からあります。
電話で確認されたこと
- 実行するつなぎ融資の金額
- つなぎ融資の借入期間
- 生年月日
- 今どこにいるか
- 今いるところの天気
基本的には、つなぎ融資の契約に間違いはありませんよね?という確認です。
また、最後に聞かれた「今いるところの天気」については、よくわからない質問ですが、たぶん本人のフリをする「なりすまし対策」なのかなと思います。
5.融資実行(楽天銀行→施主)
申込時に希望した融資実行日が来たら、指定した金額が自分の楽天口座に振り込まれます。
すごい金額が自分の口座に一括で振り込まれていて、結構ビビりました…。
6.中間金支払い(施主→工務店)
そして、融資が実行された同日付けで、融資が振り込まれた自分の楽天口座から工務店の口座へ中間金が振り込まれます。
工務店への振込は、3の契約書類と一緒に提出した振込依頼書により振り込まれます。
特に大きなトラブルもなく、無事中間金を支払うことができました!
我が家は、つなぎ融資は中間金だけですので、これでつなぎ融資の契約はありませんが、契約時や着工時にもつなぎ融資で借りる場合は、これらの作業を毎回行う必要があります。
1回だけでも大変だったのに、2回も3回もやるって、本当に大変ですよね…。
住宅ローンのつなぎ融資で中間金の支払いが完了!【まとめ】
さて、今回は中間金の支払い割合や融資実行までの手続きについて、解説しました。
ほとんどの方にとって、家づくりは初めての経験で、当然つなぎ融資などの手続きも初めての方がほとんどで、結構不安に思っている方も多いと思います。
しかし、私も住宅ローンについては初めてで何もわかっていませんでしたが、特に問題なく手続できたので、やっぱり金利が格段に安いネット銀行が個人的にはおすすめです!
つなぎ融資を取り扱っているおすすめのネット銀行については、こちらの記事で解説しています。
住宅ローンのつなぎ融資でおすすめの銀行や金利を紹介
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家づくり自体でも考えることが山ほどあるのに、住宅ローンまで頭が回らない!という方多いと思いますが、焦らず一歩ずつ前進していくことが「良い家づくり」の近道だと思います。(←まだ完成してもいないのに偉そう。)
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