内外装のこと

珪藻土、漆喰、クロス。内装仕上材の特徴とメリット・デメリットとは?

2020年3月21日

ゆうき

こんにちは。

絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。

一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。

・内装の仕上って、珪藻土や漆喰、クロスがあるけど、どれがいいの?

・自然素材が人気みたいだけど、なんでなの?

・それぞれのメリットとデメリットは?

ひかり

 

こんな疑問を解決します。

内装の仕上材は、主にクロス・塗装・左官(珪藻土、漆喰)、板張りなどがあります。

この記事では一般的に住宅でよく使われている、最近人気の自然素材である珪藻土と漆喰、定番のクロスについて、解説します。

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!

 

この記事の内容

  • 珪藻土、漆喰、クロスとは?それぞれの特徴
  • それぞれのメリット、デメリット
  • おすすめの内装材とは?

珪藻土

珪藻土

珪藻土ってなに?

  1. 植物プランクトンの死骸が沈殿したもの

  2. 多孔質構造(穴がいっぱい空いている)

  3. 表面がざらざらしている

珪藻土のメリット

珪藻土のメリット

  1. 調湿効果がある
  2. 消臭効果がある

1の「調湿効果がある」は、珪藻土のバスマットなどもありますので、知っている方は多いですよね!

室内の湿度が高いときに湿気を吸収し、逆に湿度が低いときに湿気を放出します。

2の「消臭効果がある」については、オープンハウスで知り合った工務店の設計担当者曰く、

「昔、事務所でたばこをバンバン吸っていたが、内装を珪藻土にしてからにおいが全く無くなった。」とのこと。

消臭効果は、かなり高いようです。

珪藻土のデメリット

珪藻土のデメリット

  1. 高価である
  2. 汚れが染み込み、落としづらい
  3. ぼろぼろと粉が落ちやすい

クロスに比べると、左官職人が2回塗り程度で仕上げるので、手間がかかり、比較的高価です。

2は、多孔質であるため、汚れが染み込んでしまい、落とすのが困難です。間違っても、こども部屋などには使わないようにしましょう!

3は、白い珪藻土の壁の場合、色の濃い洋服がこすれると粉が付着してしまいます。

漆喰(しっくい)

漆喰

漆喰ってなに?

  1. 消石灰(水酸化カルシウム)が主成分
  2. 表面がつるつる

漆喰のメリット

漆喰のメリット

  1. 調湿性がある(ただし、珪藻土よりは劣る)
  2. 表面がつるつるしているため、ぼろぼろとカスが落ちにくい、汚れが付きにくい

1は、珪藻土と同じメリットですね。

2は、手触りのことを書いていますが、珪藻土と違い表面がつるつるしています。そのため、カスが落ちにくいことに加え、服などに汚れが付きにくいです。

漆喰のデメリット

漆喰のデメリット

  1. 高価である(珪藻土と同じくらいの値段)
  2. ひび割れしやすい

1は、珪藻土と同様、クロスに比べると割高です。理由は、珪藻土で説明したとおりです。

2は、塗ってから漆喰内の水分が徐々に抜けていくため、体積が減り、ひび割れを起こすことがあります。

クロス

クロス

クロスってなに?

  1. 壁紙のこと
  2. ビニール、紙、布などの種類があるが、ビニールクロスが一般的

クロスのメリット

クロスのメリット

  1. 安価である
  2. 汚れても雑巾なので、さっと拭ける
  3. デザインが豊富で、自分の好みのものを見つけやすい

1は、珪藻土や漆喰に比べ、施工手間がかからないため、安価であることが特長です。

クロスにもよりますが、値段は珪藻土や漆喰の3分の1程度くらいが相場だと思います。

2は、抗菌されたクロスなどもあり、水回りなど汚れが付きやすい場所に適したものを採用することができます。

3は、模様の種類では、織物調、石目調、木目調、塗り壁調など。性能面では、消臭性に優れたもの、抗菌タイプ、高耐久なものなの種類が無数にあります。

※クロスで有名な㈱サンゲツのカタログはこちら

クロスのデメリット

クロスのデメリット

  1. 見た目が安っぽく見える
  2. 調湿性がほぼない
  3. 傷がついた場合、広い面積を張り替える必要がある

1は、珪藻土や漆喰の模様に似せたクロスもありますが、本物の珪藻土や漆喰に比べると偽物感は、出てしまいます。

ただ、一般的なマンションやアパートは、ほとんどクロスなので、あまり気にしなくても良いと思います。

2は、書いたとおりです。調湿性能はほぼないですね。

3は、広い面積で張っていくので、一部分のみ張り替えるということは基本的にできません。

参考

クロスは、シックハウス症候群の原因になる。という情報もありますが、現在販売されているクロスは、ホルムアルデヒドの飛散等級が最上位を表す「F☆☆☆☆(フォースター、最も飛散しずらい)」のものがほとんどです。人によっては、化学物質に超過敏な方もいらっしゃると思いますが、そうでなければあまり気にすることはないと思います。

珪藻土、漆喰、クロス選択のまとめ

私は、「内装材は、適材適所で使う」ということをおすすめします。

自然素材の珪藻土や漆喰は、確かに性能は良いですが、いたるところに使ってしまうと予算がいくらあっても足りません。

私たちもまだ検討中ですが、「玄関」や「トイレ」などの狭い空間に珪藻土などを使うと経済的で、かつ消臭効果を最大限に活かすことができると思っています。

ただ、これらの場所は、汚れも付着しやすいので、メンテナンスのことも考慮して最終的に決める必要があると思います。

注意ポイント

珪藻土のメンテナンスについては、シミになるため水拭きはNGとされています。

詳しいメンテナンス方法はこちらから。

最後に、珪藻土はDIYで施工することも可能です。

設計担当者に相談し、工程を考慮する必要がありますが、左官職人の施工手間がかからないため、支出を抑えることが可能です。

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