こんにちは。
絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
・漆喰は消臭効果があるから、トイレに採用したい!
・トイレに漆喰を採用したいけど、飛沫汚れが心配…。
・トイレに使うなら珪藻土と漆喰、どちらがいいの?
こんな悩みを解決します。
「珪藻土」と並んで人気の自然素材である「漆喰」ですが、消臭効果を利用してトイレの臭いを無くしたい!と考えている方も多いと思います。
しかし、珪藻土に比べて消臭効果はやや落ちる漆喰をトイレに採用しても大丈夫なのでしょうか?
この記事では、トイレに漆喰を採用するときのデメリットを中心に解説していきます。
この記事内容
- 漆喰の特徴
- トイレに漆喰を採用するときの注意点
- トイレに漆喰を採用したときのメリット・デメリット
タップできる目次
漆喰の特徴
まず、漆喰の特徴を簡単に解説します。
漆喰の特徴
- カビが生えにくい
- 消臭効果がある
- 調湿効果がある
- 汚れを落としにくい
- ひび割れしやすい
青がメリット、赤がデメリットとなっています。
1「カビが生えにくい」は、アルカリ性の性質を持つ漆喰は、カビの温床となりにくく、カビが生えにくいです。
外壁材としても使われるので、水やカビには強いんですね。
湿度が高いとカビが生えてしまう珪藻土との大きな違いですね!
2と3は、珪藻土と同じように消臭効果や調湿効果がありますが、珪藻土と比べて、やや効果が薄いと考えた方が良いです。
4「汚れを落としにくい」については、珪藻土と同じく、汚れが染み込みやすいので、簡単に拭き取るということはなかなか難しいといえます。
5「ひび割れしやすい」は、地震などで建物が動いたときにひびが入ったり、漆喰が乾燥する過程でひびが入ったりすることがあります。
漆喰と同じ自然素材の珪藻土や定番のクロスなどの特徴・メリット・デメリットは以下の記事で解説していますので、まだ読んでいない方は是非読んでみてください。
珪藻土、漆喰、クロス。内装仕上材の特徴とメリット・デメリットとは?
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トイレに漆喰を採用するときの注意点
トイレに漆喰を採用するときの注意点は、やはり「飛沫汚れ」です。
珪藻土のように気泡にはなっていませんが、クロスのように水拭きで拭きとることができず、汚れが染み込んでしまいます。
やっぱり、飛沫汚れをどう処理するかが問題ね…。
また、別記事でトイレに珪藻土を採用したときの注意点などを書いていますので、そちらも参考にしてください。
Web内覧会2021/寝室・子供部屋【家づくりブログ】
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漆喰の汚れの落とし方
手あかなどの軽い汚れの落とし方
手あかなどの軽い汚れは、消しゴムを使って簡単に落とすことができます。
意外とメンテナンスしやすいのね!
ただし、広い範囲の汚れを落とすのは大変な作業になりますので、気が付いたときにこまめに汚れを落とすのがおすすめです。
飛沫汚れの落とし方
飛沫汚れは、消しゴムでこするだけでは完全に落とすことはできません。
その場合は、表面をサンドペーパーで削ることで落とすことが可能です。
サンドペーパーには、目の細かさの基準があり、数値が小さければ小さいほど、目が粗いということを表しています。
サンドペーパーの粗さとは
- #40~#100→粗い
- #120~#240→普通
- #280~#800→細かい
漆喰を削る場合は、#200番前後の普通の粗さのサンドペーパーを使用すると、削りやすいく、かつ仕上がりもきれいになります。
汚れが深い場合は、先に#100番くらいのやや粗めのサンドペーパーで削ってから、仕上げに#240を使うのもOKです。
ひどい汚れには
汚れがひどい場合や範囲が広い場合は、上から塗りなおしてしまいましょう。
珪藻土は、ネットで簡単に買えるので、DIYをする気持ちで塗ってみるのがおすすめです!
トイレに珪藻土を採用するときにおすすめの方法
私がおすすめする方法は、「床から1.5m以上の高さの壁」と「天井」を漆喰とし、床から1.5m未満の高さの壁は、抗菌のクロスにするというものです。
高さが低い壁は、飛沫汚れが付きやすく、壁に手をついたときにも汚れやすい場所です。
その反面、普段あまり触ることのない高さの壁は、汚れがつく可能性も低いと言えます。
もちろん、天井だけ珪藻土という方法もOKです!
トイレに漆喰を塗ったときのデメリットとは?一級建築士が解説:まとめ
さて、今回はトイレに漆喰を塗った場合のデメリットを中心に書きましたが、いかがだったでしょうか。
同じ自然素材の珪藻土と同じように注意するポイントは、「飛沫汚れ」です。
なので、漆喰×クロスのハイブリッドがおすすめです!
我が家もトイレに漆喰や珪藻土を塗りたいと思っているので、実際にどんな風に塗ったのか、効果はどんな感じなのかはそのうちブログに書きたいと思っています。
皆さんも是非、トイレに自然素材の仕上材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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