こんにちは。
絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
・最近は平屋が人気みたいだけど実際どうなの?
・2階建てとの違いは?
・平屋のメリットとデメリットってなに?
こんな疑問を解決します。
敷地に余裕がある場合は、平屋のプランをまず検討しましょう。
その理由を含めて解説していきます。
参考
この記事では、「平屋」と表記していますが、本来は「平家」が正解です(建築基準法でも「平家」と記載)。ただ、一般的には「平屋」と書くことが多いので、この記事でも「平屋」と表記しています。
この記事の内容
- 平屋のメリット・デメリット
- 2階建てのメリット・デメリット
- 平屋と2階建ての工事費比較
- 平屋をすすめる理由
タップできる目次
平屋
平屋のメリット
平屋のメリット
- 全ての動線が1階で完結する
- 老後も使いやすい
- 開放感のある空間にできる
1は、2階がないので全ての動線が1階で完結します。今後何十年も使う家ですから1階から2階への上り下りの労力がないのは魅力的です!
2は、老後になるとなかなか2階は使わなくなるものです。おじいちゃん、おばあちゃんの家も2階が物置と化してはいませんか?
3は、ロフトを設けたりもできますし、天井高を高くして開放感のある空間を演出することもできますね。
平屋のデメリット
平屋のデメリット
- 工事費が高い
- 庭が狭くなる(確保できなくなることも)
- 建ぺい率の制限に引っ掛かりやすい
1については、後述しますが、同じ床面積の場合、平屋の方が高くつきます。
2は、当然ですね。ある程度の敷地面積がないと平屋は不可です。
3は、一戸建てを建てる地域が「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」に該当する場合、建ぺい率が30%だったり、40%だったりと制限が厳しいことがあります。
建ぺい率30%の場合、100坪の土地だと建築面積30坪までしか建てられないということです。
参考
「第一種低層住居専用地域」、「第二種低層住居専用地域」とは、用途地域のひとつです。
主に住宅街に指定されている地域で、良好な住環境を守るために都市計画法で定められています。
自分の建てる土地が、何の用途地域に該当するか自治体のHPで確認しておきましょう。
2階建て
2階建てのメリット
ポイント
- 屋根・基礎等の面積が少なく、トータルで工事費が安い
- 庭を広くとることができる
1は、例えば床面積30坪で総2階建ての住宅の場合、基礎や屋根の面積は、半分の15坪程度で済みます。
しかし、同じ床面積30坪の平屋の住宅の場合は、基礎も屋根も30坪必要であるため、2階建ての方がトータルで安くなるのです。
2階建てのデメリット
2階建てのデメリット
- 子供が巣立ったあとや老後は、物置と化す
- 階段の上り下りが年々きつくなる(転倒のリスクも)
1と2両方ですが、若いうちはまだいいですが、2階への上り下りの労力がかなりきつくなるようです。
また、2階を子供部屋にすることが多いと思いますが、子供が巣立った後、特に使い道がないため、物置化してしまうのです。
2階建てを平屋にした場合の工事費
以下は、床面積30坪程度の2階建ての住宅を、同じ床面積30坪の平屋にした場合の工事費の概算です。
注意
あくまで概算ですので、間取りや工務店などによって変動します。
また、下記以外の増減要素もありますが、今回は割愛しています。
工事の項目 | 平屋にした場合の工事費増減 |
---|---|
基礎(土工事含む) | 7万円/坪×(30坪-15坪)=+105万円 |
外壁(断熱材・足場含む) | 2万円/㎡×30㎡=+60万円 |
屋根(ガルバリウム鋼板) | 3万円/坪×(30坪ー15坪)=+45万円 |
階段 | 階段一式=ー20万円 |
合計 | +190万円 |
比較的コンパクトな30坪程度の住宅で、約190万円の増額となります。
平屋はとても贅沢な間取りと言えますね。
平屋と2階建ての特徴:まとめ
私は、敷地に余裕があるなら、まずは平屋で建てれないか検討するべきだと思います。
理由は以下のとおりです。
平屋がおすすめな理由
- 1階で動線がすべて完結するのがとても楽ちん!
- 2階の物置化防止
- 家族の気配が感じられる
- 天井高くして、開放感MAX!
- ロフトを設けて秘密基地気分♪
ほかにも、リビングの横に子供部屋を設けておけば、子供部屋を使わなくなったあと、壁を撤去してリビングを広く使うことも可能です!
我が家の新築予定の敷地は約100坪あります。
建ぺい率は40%の第一種低層住居専用地域であるため、33坪の平屋+カーポート1台分くらいはなんとか建てれそうです。
敷地と予算が許すなら、まずは平屋を検討してみてはいかがでしょうか?
私も極上の平屋生活がとても楽しみです!
平屋と2階建ての特徴:最後に
平屋で建てたいなら、おすすめなのが無料でプランを作成してもらえる「タウンライフ家づくり」の平屋住宅特集です。
このサイトでできること
- 平屋の間取りプラン作成
- 資金計画書の作成
- 土地探し
土地や希望する部屋数などの条件を入力するだけで、無料でこれらを作成することができます。
私は、間取りの作成をご自身で行うのことをおすすめしていませんので、このようなサイトを使用して間取りを作ってみるとよいと思います。
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