こんにちは。
絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
・平屋を建てたいけど、デメリットはあるの?
・平屋を建てるときの注意ポイントは?
こんな悩みを解決します。
最近、子育て世代にも人気の平屋ですが、当然デメリットもあります。
特に絶対に平屋は建ててはダメという場所もありますので、平屋を検討中の方は是非参考にしてください。
この記事の内容
- 平屋のメリット・デメリット
- 平屋を建ててはいけない場所とは?
タップできる目次
平屋のメリット
まず、簡単に平屋のメリットを紹介します。
平屋のメリット
- 全ての動線が1階で完結する
- 老後も使いやすい
- 開放感のある空間にできる
- 無駄な階段スペースが不要
詳しくは、以下の記事で解説していますので、そちらもご覧ください。
まずは平屋を目指そう!平屋のメリットとは?
続きを見る
平屋のデメリット
続いて、平屋のデメリットです。
平屋のデメリット
- 工事費が高い
- 庭が狭くなる
- 建ぺい率の制限に引っ掛かりやすい
- 平屋を絶対に建ててはダメな地域がある
こちらも別記事で解説していますので、是非ご覧ください。
この記事では、4の「平屋を絶対に建ててはダメな地域がある」について詳しく解説しますね!
こんな場所に平屋は絶対に建てちゃダメ!
それでは、平屋を絶対に建ててはダメな場所とはどこなのでしょうか。
平屋を建ててはダメな場所
- 洪水時の浸水エリア
- 土砂災害警戒区域
- 土砂災害特別警戒区域
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
洪水時の浸水エリア
平屋だと心配なのは、洪水時の浸水被害ですよね…。
洪水被害にあった方が、2階に避難したあと、救命ボートで救助される姿がよくニュースで放送されています。
あの映像を見ると、とても不安になりますよね…。
そこで、確認しておきべきなのが各自治体で作成している「洪水ハザードマップ」です。
皆さんがお住いの地域の自治体にも必ずあるはずです。
こちらは、札幌市の洪水ハザードマップです。
色が赤い地域ほど、浸水深さが深いことを表しています。
赤い地域は、2階建ての住宅がすっぽり浸かってしまうほどの高さになるようです…。
このような地域に平屋を建てるのは、かなりリスクがありますので、必ず確認しておきましょう。
土砂災害警戒区域
次は、土砂災害警戒区域について解説します。
土砂災害警戒区域とは
土砂災害防止法に基づき指定された、土砂災害が発生する恐れがある区域のこと。
がけ地や山の斜面の近くなどで指定されることが多く、「イエローゾーン」とも言われる。
土砂災害が起きると、1階に土砂が流れ込む可能性が高いです。
2階建ての2階に寝室があれば、命が助かる可能性が高いですが、平屋だと最悪の事態も想定されます。
もし、平屋で建てるなら、土砂の流入を防ぐ塀の設置をおすすめします!
土砂災害特別警戒区域
最後に、「土砂災害特別警戒区域」について解説します。
土砂災害特別警戒区域とは
「土砂災害警戒区域」よりもさらに危険性が高く、万が一土砂災害が発生した場合、甚大な被害に発展する恐れがある地域のこと。
いわゆる「レッドゾーン」と呼ばれ、その危険性から建築制限や構造規定などの規制も行われる。
このエリアは、危険性が高く、
- 特定の開発行為に許可
- 建物の構造制限
- 建物の移転勧告
などの規制があります。
このエリアになると、平屋だけではなく、建物を建てること自体にかなりリスクを伴いますね。
あとは、地震による地滑りも怖いです。
2018年の北海道胆振東部地震では、山脈の山々が根こそぎ崩れ落ちました。
土砂災害警戒区域と土砂災害特別警戒区域も都道府県のホームページで調べることができます。
以下は、北海道が指定している土砂災害警戒区域等の指定状況です。
平屋のデメリットとは?こんな場所に平屋は絶対に建てちゃダメ!:まとめ
まとめると、平屋を建ててはいけない場所は、
- 洪水時の浸水エリア
- 土砂災害警戒区域
- 土砂災害特別警戒区域
の3つです。
しかし、親から土地を譲ってもらえる土地が、上記に当てはまる場合もあると思います。
その際は、万が一のことを考えて、大雨の際は早めの避難を心がけるなど、日常から高い防災意識を持ちましょう。
自分と家族を守るために、勇気を出して早めに行動しましょう。
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最後に、平屋はとても多くのメリットがありますので、ぜひ検討してみてくださいね!
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