こんにちは。
絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
・建てるならやっぱり大手のハウスメーカーが安心?
・ハウスメーカーと工務店、それぞれのメリット、デメリットは?
以上の悩みを解決する記事になっています。
結論からいうと、家づくりでこだわりたいなら、工務店がおすすめです!
その理由を含めて解説します。
ちなみに私は、工務店の社員ではありませんよ。笑
この記事の内容
- 工務店のメリット・デメリット
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- おすすめは、工務店
タップできる目次
工務店のメリット・デメリット
工務店のメリット
メリット
- 地元企業のため、アフターサービスが良い
- 地元の気候に合わせて、高気密・高断熱の家づくりができる
- 自社社員の大工がいることが多く、高品質を維持できる
特に2番目の「地元の気候に合わせた家づくりができる」については、私が住んでいる北海道の場合、冬の寒さが厳しいため、高い断熱性能・気密性能は必須項目です。
また、工務店同士が定期的に集まり、勉強会やお互いの現場見学会等を開催し、常に最新の技術を切磋琢磨して向上を図っています。
小さい会社だから技術力が低いのでは?というのは完全に誤解です。
工務店のデメリット
デメリット
- 会社の規模が小さく、人気の工務店だと順番待ちになる
- 倒産のリスクが高い
- 当たり外れがある
1番目の順番待ちについては、仕方がないと思いますが、2番目の倒産のリスクについては、無視できないですよね。
しかし、優良な工務店は「住宅完成保証制度」に登録している場合が多いです。
住宅完成保証制度とは、例えば工事中に工務店が倒産した場合などに、工事を別の工務店が引き継いでくれたりする制度です。かなり安心ですよね!
なので、工務店にお願いするときは、住宅完成保証制度に登録しているか確認しましょう。
住宅保証機構のHPに詳しく載っていますので、こちらをご覧ください。
3の当たり外れについては、確かにそのとおりです。
良い工務店の見つけ方については、別記事で書いてますので、「工務店の見つけ方がわからない」という方は、以下をご覧ください。
近くの工務店の探し方とは?自分にベストな工務店を見つけよう!
続きを見る
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーのメリット
メリット
- 大手のため、倒産のリスクが少ない
- ネームバリューがある
- 住宅の仕様が統一されており、スムーズに家づくりを進めることができる
1と2は、大手ハウスメーカーの魅力ですね。絶対的な安心感があります。
3については、フローリングはこの中から選んでください、クロスはこの中から、タイルはこの中から、というように限られた選択肢の中から選んでいくため、とりあえず早くマイホームを建てたい!という方には向いていると思います。
提示された選択肢以外から選ぶ場合は、別途料金がかかることがあります。
ハウスメーカーのデメリット
メリット
- 仕上材や住宅設備など、狭い選択肢の中からしか選べない
- 広告費、モデルハウス、営業に多額の費用を投じているので工事費が高い
- 気密性の測定をしていないところが多数
1は、メリットの逆ですね。あまりこだわりがない人にとっては関係ありませんが、一生に一度の大きな買い物です。広い選択肢から選びたいですよね。
2は、ハウスメーカーの戦略ですので仕方ありませんが、テレビやチラシへの広告費、全国に何十棟もあるモデルハウスの建設・維持管理、多くの営業マンの人件費などに多額の費用を投じています。
ハウスメーカーと工務店が全く同じ家を建てた場合、価格は数百万円も違うと言っている人もいますね。
その点、工務店は営業活動をほとんどしていませんし、モデルハウスも持っていないところがほとんどです。そのため、工事価格を抑えることができる(=良い品質の家を建てることができる)んですね。
もちろん、そのハウスメーカーの家が好きで納得の上で、建てるなら全然OKだと思います。
逆に言えば、ブランディングが上手と言えますね。
例えば「積水ハウスで建てた」と言えば、周りからすごいね!と言われることもあるでしょう。
そもそも我が家の年収では、大手ハウスメーカーで建てるのは無理かも…。
そうだね…。なんかごめん…。
3は、家の性能で大切な気密性(C値)の測定をしていないということです。
気密性が悪いと、天井部分から暖気がどんどん抜け、代わりに基礎や床から冷たい空気がどんどん入ってきます。
そのため足元が寒くなり、快適性を著しく損なうことになるんですよね…。
C値については、別記事で解説していますので、「C値ってなに?」と思った方は、以下の記事をご覧ください。
UA値、Q値、C値とは?初心者向けにやさしく解説!住宅業界の闇も…
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設計事務所・建築家に依頼するという選択肢
予算に余裕がある方は、検討されてみても良いかもしれません。
建築家によっても違いますが、設計料として工事費の10%程度が追加費用としてかかります。
メリットは、狭小敷地や高低差のある敷地など、特殊な敷地でも臨機応変に設計ができるところです。
設計のプロ集団ならではですね!
工務店とハウスメーカーの違い:まとめ
我が家も、最初、大手ハウスメーカーのモデルハウス巡りなどをしていましたが、今は、工務店で建てると決めています。
ちなみに私の職場は、ほぼ全員が建築の技術者ですが、上司・先輩は、工務店でマイホームを新築している人が大多数です。
是非、皆さんも地元の工務店を探してみてください。そして、工務店が建てたオープンハウスに足を運んでみましょう。
素敵な工務店との出会いが、理想のマイホームへの近道ですよ!
ラクジュの本橋さんのYouTube動画で非常に参考になるものがありましたので、参考にしてください。
これから、家づくりを始める方は必見です。
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