こんにちは。
絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
・巾木って何て読むの?
・巾木の役割は?
・どんな種類があるの?
こんな悩みにお答えします。
家づくりが始まると、必ずどの巾木にするかを選ばなければならない時が来ます。
普段は意識しない分、どんな巾木にするか決めるとき、悩むんですよね…。
初心者向けに優しく解説しましたので、最後まで見てくださいね!
この記事の内容
- 巾木の読み方
- 巾木の役割
- 巾木の種類、おすすめ
タップできる目次
巾木(幅木)の読み方
まず、巾木(幅木)の読み方ですが、「はばき」と読みます。
漢字は、「巾木」と「幅木」どちらもよく使います。
聞き慣れないという方も多いと思いますが、とても重要な役割を果たしている部材なんです。
巾木とは
☝巾木とは、床と壁がぶつかる部分に取り付けてある、これのこと。
巾木のない建物は、ほとんどないので必ず見たことがあると思います。
なんだー、これのことね!
巾木って言うんだ!
巾木の役割
巾木は、主に以下のような役割を果たしています。
巾木の役割
- 衝撃から壁を守る
- 汚れから壁を守る
- 納まりを良くする
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1.衝撃から壁を守る
一つ目は、衝撃から壁を守るというものです。
具体的には、足や掃除機などがぶつかることによる損傷から守ります。
でも、足がぶつかることなんでほとんどないし、掃除機だって多くても1日1回でしょ?
別になくてもいいんじゃない?
1日単位で考えれば大したことがないように思えるけど、それが30年、50年と積み重なったときに、下の部分だけボロボロになっちゃうんだよ。
2.汚れから壁を守る
床がフローリングの場合、定期的に水拭きしたり、ワックスをかけたりすると思います。
そのときに巾木がないと、壁に水分や油が吸い込んで、黒く変色してしまいます。
下の部分だけ黒く変色していたら、せっかくのマイホームが台無し…。
3.「納まり」を良くする
「納まり」という言葉は、あまり聞き慣れないと思います。
「納まり」とは
「納まり」は、別名「取り合い」とも言います。
壁と床、壁と天井、外壁と軒など、違う種類の部位がぶつかる部分を言います。
建物は、いろいろな種類の仕上材で出来ていますよね。
特に巾木を取り付ける部分は、壁はクロス、床はフローリングなど違う種類の仕上材がぶつかるところです。
施工上、どうしてもクロスが角できれいに貼れなかったり、フローリングが痩せてぶつかる部分に隙間が空いてしまいます。
隙間が空いていると、見た目が良くないんですよね…。
フローリングは無垢か複合か。メリットとデメリットを理解して選択しよう!
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巾木の種類
巾木にはどんな種類があるのでしょうか。
種類によってかなり印象が変わってきますので、是非マイホームの参考にしてくださいね!
巾木の種類
- 木製巾木
- ソフト巾木(ビニール巾木)
- アルミ巾木
- ステンレス巾木
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1.木製巾木
木製巾木は、住宅では最も一般的ですね。
住宅の床は、フローリングの場合が多いので、同じ木の木製巾木はよく合います。
掘り込みがあったりと、種類も豊富です。
ただ、厚みがあるものが多いので、ホコリが溜まりやすいデメリットもあります。
フローリングや建具、壁の色に合わせるのが一般的です。
☟このように、ナチュラルでおしゃれなものもあります。
2.ソフト巾木(ビニール巾木)
商業施設や公共施設などによく使われる巾木です。
こういった施設の床は、土足でも歩行可能な長尺塩ビシートと呼ばれるシート状の床材など場合が多いので、同じ塩ビ素材のソフト巾木がよく合います。
最近は、住宅に採用されることも増えてきました。
ソフト巾木は、値段も安くて、種類もたくさんあります。
☟DIYでも簡単に貼れるものもあります。
3.アルミ巾木
文字どおりアルミ製の巾木です。
高さを抑えたものが多く、すっきりと、スタイリッシュに仕上がるのが特徴です。
どんな内装にも合う、シルバー色が人気ですね!
☟例えば、こんなのとか。
4.ステンレス巾木
ステンレス製の巾木です。
アルミ製と比べて、耐久性に優れており、高級感もあります。
ただ、値段はやや高めの設定となっています。
衝撃を受ける巾木には、耐久性は重要な要素です!
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巾木とは?読み方や役割、種類を解説:まとめ
普段はあまり意識しない巾木ですが、いざ家づくりが始まったら数百種類ある中からひとつを選ばなければなりません。
どう決めていいかわからず、きっと悩むと思いますが、これを守ればOKです。
巾木選択のポイント
- 色は「壁」「フローリング」「建具」などに合わせる
- すっきりと見せるために高さは低め(40~60mm)
- ホコリが溜まりにくい細めのもの
実際にフローリングや壁に合うのか?というのは、頭で考えてもわからないものですよね。
早めにフローリングや壁材のサンプルも一緒に用意してもらって、実際に合わせながら決めると失敗も少ないです。
あとは、担当者の方は経験豊富だと思いますので、意見を聞いてみるのもいいと思いますよ。
お気に入りの巾木を選択して、気分が上がる空間にしましょう!
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