こんにちは。
絶賛、マイホームを計画中の「ゆうき」です。
一級建築士として、現場監督や設計、工事監理の経験が10年以上あります。
・屋根の名前って、難しい
・打合せで、屋根の用語がわからない
・打合せ前に屋根の名前を理解したい
こんな方のための記事となっています。
屋根の名前って、専門的で難しいんですよね!
破風、けらば、鼻隠しなどなど…
打ち合わせをスムーズに進めるために、最低限これだけ覚えればよいというものを厳選したので、初心者の方は参考にしてくださいね!
タップできる目次
屋根の部位名称
1.棟(むね)
「棟」は、屋根のてっぺん部分を指します。
フラットな屋根の場合には、棟がありません。
棟に設置する木材を「棟木(むなぎ)」といい、それを設置することを「棟上げ(むねあげ)」または「上棟(じょうとう)」と言います。
上棟したら家づくりのひとつの区切りとして、「上棟式(じょうとうしき)」などの行事を行います。
2.軒先(のきさき)
「軒先」は、一般的に使われるので、わかりますね!
単に「軒(のき)」という場合もありますが、同じ意味です。
軒先の先端についている、雨水を受けるものは、「雨樋(あまどい)」と言います。
北国では、屋根からの落雪で破損するので、基本、雨樋は付けません。
しかし、最近では、天然石を吹き付けた屋根材というものがあり、勾配屋根であっても雪が落ちないので、その屋根材を使う場合には、北国でも雨樋を付ける場合があります。
3.鼻隠し(はなかくし)
「鼻隠し」とは、軒先に付ける小口をふさぐ板のことを言います。
「小口(こぐち)とは?」
「小口」とは、平らな材料や部材の側面のことを言います。
軒先⇒軒の先端部分全体
鼻隠し⇒軒先の先端部分を隠す板
ということね!
4.けらば
「けらば」は、あまり聞き慣れない言葉だと思います。
説明するのが難しいですが、「軒先じゃない方」のことを言います。
上のイラストでいうと斜めの部分ですね!
ポイント
「けらば」⇔「軒先」は、対義語なのでセットで覚えましょう!
5.破風(はふ)
けらばの小口を隠す板のことをです。
破風板(はふいた)と呼ぶこともありますが、同じ意味です。
軒先に付く、鼻隠しと同じ役割です。
ポイント
「鼻隠し」⇔「破風」も同様に、対義語なのでセットで覚えましょう!
注意ポイント
鼻隠しと破風を正確に使い分けている人は、プロでもあまりいません。
鼻隠しも破風も含めて、「破風」とひとくくりにして呼んでいる場合もありますので、何のことを指しているのかは、前後の文脈で読み取りましょう。
けらば⇒軒先じゃない方の先端部分全体
破風⇒けらばの先端部分を隠す板
ということね!
6.軒天(のきてん)
「軒天」とは、「軒の天井」のことを言います!
そのままですね!笑
軒天の材料には、たくさんの穴が開いた「有孔(ゆうこう)ボード」というものを使うことが多いのですが、これは屋根裏の換気のためです。
7.庇(ひさし)
「庇」は、玄関などに設ける「小さな屋根」のことです。
長さが壁から1m以内の庇は、建ぺい率算定の建築面積から除外されるという規定が建築基準法にあります。
8.ハゼ
「ハゼ」とは、金属屋根の金属板と金属板のジョイント部分を言います。
ハゼを立たせた「縦ハゼ葺き(たてはぜぶき)」というのが一般的で、外壁にも使用されます。
9.葺く(ふく)・~葺き(ぶき)
あまり見慣れない漢字ですが、「屋根材を張ること」を「葺く」と言います。
前に材料名を付けて、「瓦葺き」、「金属板葺き」、「スレート葺き」のように使います。
屋根の部位名称徹底解説:まとめ
屋根の名称は、古くから使われているもので、なかなか難しい言葉が多いですよね!
でも、上記の言葉だけ最低押さえておけば、打合せで困ることはないと思います。
プロは、日常から使っているのでポロっと出てしまいますが、打合せでわからない言葉が出てきたら、すぐに「〇〇ってなんですか?」と遠慮なく聞きましょう。
注意ポイント
わからないままにしておく思い違いにより、後々思わぬトラブルになることもあります!
わからなくても全然恥ずかしくないですし 「そんなことも知らないの?」とは、まず思いません。
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